BALLAD(バラッド)名もなき恋のうた 【非公式サイト】
とりあえず「しんちゃん」にあやまれ。
『映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』*1が原案のこの映画。
よく言えば、ベタ移植*2。悪く言えば、ダメ映画。
よくわからないけど、真似しちゃいけないところを真似して、真似しなければいけないところを真似しなかった。ように感じる。
前者の一番わかるシーンは槍を叩いて使うシーン。アニメのように大人数でやりあっているから絵になるのであって、10数人で同じことやってもまったく様にならない。
後者は廉姫と井尻又兵衛のやりとり。「言葉にしなければ伝わらない」というのはわかるのだけれど、「言葉にせずに伝わる想い」が原案の良さだったと思うのだけれど。
監督はあえて金打*3を使わなかったらしいですが、分かりやすさを優先するために言葉、直接的なセリフに頼ってしまった感じ。
帰宅後に昔録画した『しんちゃん』を見直したけれど、またしても涙ぐむことに。
なんだろうな。同じストーリーなのに初めて見るのに無感動の実写と、複数回見ているのに涙ぐむアニメ。
だからアニメがすばらしいとも実写はダメだとも言いませんが、間違いなくアニメを超えられない実写がここにあるという事実。
この映画で泣ける人がいるのだから、人間とは分かりやすいものを好むということの証なのでしょう。
以前「つまんなかったら草なぎ剛のせいにしよう」*4と申しましたが謝ります。
今回は、山崎貴が悪いです。
復活してください監督。
*1: 映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦 [DVD]
*2:いくつも違うところがあるけれど、ほぼ同じ展開だからベタ移植