相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン

相棒-劇場版IV-
これは面白い。
水谷豊が演じる杉下右京が激昂するシーンは少し違和感がありましたが、
テレビシリーズを2回見たくらいだから、そういう性格なのかもしれんとスルー。
あちこちに「どうしてそうなるの?」という部分はありましたが*1
トリックというか仕掛けは「なるほど!」と感心する部分が多くて好感度。
正義は誰にあるのかわかりませんし、人の思惑がどこにあるのかもわかりませんが、偽善でも事実が明らかになるのは良いことなのだろうな。と少し感慨深かったり。


「犯人の目的はこの国すべての人間」という台詞があるのですが、映画を見終わった後に6月17日に発売される『Q.E.D. 証明終了』30巻に収録されているであろう話を思い浮かべてしまいました。
日本人すべてが「自分は被害者だ」と言い、「では誰が加害者なんですかね」とある人物が問いかけるところで終わる。というものなのですが。
自分が加害者になりえる可能性に気付かない、もしくは気付かない振りをしている人間の裏面を皮肉っているようで、少し重い気分になります。

*1:容疑者が青酸で死ぬところは「どうして?」と「どうやって?」といまだに謎です