舞台版『電車男』

http://www.densha-otoko.jp/
武田真治主演とのことで、女性客が大半でした。
朗読劇より動きが少ない舞台劇というのも斬新というか、朗読劇が動きすぎというか(笑)
内容的には、映画版よりは好きです。


エルメスにDVDを貸すくだりに「まトリックす」と言って『トリック』*1のDVDを取り出したり。
電車男の買い物&美容室の光景をスクリーンに映っている間、毒男6(河原雅彦)が長台詞を言っているのだが、
観客はみんなスクリーンを見上げてる。そこで、
「この夏、ずーっと練習したんだから、あっちとこっちを交互に見てよ!」と言ってみたり、
デートでエルメスの手を握ったことを再現して、客席の男の人の手を握って
「女の人の手は柔らかくて細くて…」って笑わせたり、
出演者がそれぞれにアドリブなどで楽しいやりとりが繰り広げられ、生の醍醐味を感じました。


ひとつだけ不満があるとすれば、
後半、映画版と同じく電車男が「自分ではエルメスとつりあわない」とあきらめの境地になるのですが、
これまた同じく、毒男たちに励まされて再び頑張ることにする電車男
この辺のやりとり(展開)が、映画版とまったく同じで、ちょっと興ざめでした。
映画を参考にして演出したんじゃないか?と思わせるくらいひねりのない展開はいかんでしょ。

*1:

トリック(1) [DVD]

トリック(1) [DVD]