元ネタ:アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本
まとめ:◯◯オタが非オタの彼女に◯◯世界を紹介するための10本まとめ - What is Normal 〜 もはや普通がわからない 〜
参考:http://d.hatena.ne.jp/tokoroten999/20080723#p1
まあ、どのくらいの数のエヴァ本オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、
「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、
その上で全く知らないエヴァ本の世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」
ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、エヴァ本のことを紹介するために見せるべき10冊を選んでみたいのだけれど。
(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女にエヴァ本を布教するのではなく、相互のコミュニケーションの入口として)
あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴う20巻、30巻のシリーズ物は避けたい。
できれば単巻、長くても10巻程度にとどめたい。
あと、いくらエヴァ本的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。
エヴァ好きが『新世紀エヴァンゲリオン』*1は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。
そういう感じ。
彼女の設定は
エヴァ本知識はいわゆる「貞本義行」的なものを除けば、フィルムブック程度は知っている
サブカル度も低いが、頭はけっこう良い
という条件で。
まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。
新世紀エヴァンゲリオン (ニュータイプ100%コレクション)(角川書店)
新世紀エヴァンゲリオン (ニュータイプ100%コレクション)
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「エヴァ以前」を濃縮しきっていて、「エヴァ以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。単巻だし。
ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。
この情報過多な作品について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報を彼女に伝えられるかということは、
オタ側の「真のコミュニケーション能力」の試験としてはいいタスクだろうと思う。
エヴァンゲリオンの夢―使徒進化論の幻影(東京創元社)、エヴァンゲリオン解読―そして夢の続き(三一書房)
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という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。
「エヴァ本オタとしてはこの二つは“評論”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。
新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド2nd(角川書店)
ある種のエヴァオタが持ってる学園エヴァへの憧憬と、少女漫画に対するオタ的な考証へのこだわりを
彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも「月刊あすか」な
「少女向けなださカッコよさ」を体現するシンジ
「少女向けに好みな女」を体現するアスカ
の二人をはじめとして、オタ好きのするキャラを世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。
福音の少年 Good News Boy ~錬金術師の息子~ (ぺんぎん書房)
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この系譜の作品がその後続いていないこと、これが商業作として大人気になったこと、
アメリカなら実写テレビドラマになって、それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、
日本国内でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。
原画集(ガイナックス)
「やっぱりエヴァ本はエヴァオタのためのものだよね」という話になったときに、
そこで選ぶのは「シナリオ集」*2(富士見書房)でもいいのだけれど、
そこでこっちを選んだのは、この作品にかけるGAINAXの思いが好きだから。
断腸の思いで削りに削ってそれでも6冊、っていう尺が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、
その「捨てる」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。
原画集の長さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、
一方でこれが宮崎や富野や押井だったらきっちり1冊にしてしまうだろうとも思う。
なのに、各所に頭下げて迷惑かけて6冊を作ってしまう、というあたり、
どうしても「自分の物語を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえガイナックスがそういうキャラでなくなったとしても、
親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。
新世紀エヴァンゲリオン画集 : DIE STERNE(角川書店)
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「エヴァンゲリオン・クロニクル」*3(ウィーヴ)よりも前の段階で、エヴァのイラストとかアニメ的描写技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、
こういうクオリティの画集が一般書店でこの時代に売っていたんだよ、というのは、
別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくエヴァ本好きとしては不思議に誇らしいし、
いわゆるフィルムブックでしかエヴァを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。
エヴァンゲリオン新劇場版 序 全記録全集(スタジオ・カラー)
ヱヴァンゲリヲン新劇場版 : 序 全記録全集 (書籍) ([バラエティ])
- 作者: 庵野秀明,轟木一騎
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「終わらない学校祭を毎日生きる」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、
だからこそリミックス版フィルムブック最終巻*4(角川書店)は複数回の発売延期以外ではあり得なかったとも思う。
閑話休題。
「祝祭化した日常を生きる」というオタの感覚が今日さらに強まっているとするなら、
その「オタクの気分」の源は「新劇場版」にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、
単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。
文庫写真集(角川書店)
これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。
こういう写真集風味のキャラクター本をこういうかたちで書籍化して、
それが非オタに受け入れられるか、気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。
ディクショナリー・オブ・エヴァンゲリオン(角川書店)
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角川から始まって角川で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、
ヱヴァンゲリヲン以降のエヴァ本のまだ見ぬ金字塔となった作品でもあるし、
紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。
というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら
教えてください。
「駄目だコイツは。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。
こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。