映画情報館|話題の邦画をピックアップ
昨年の『タッチ』*1に続き、2年連続であだち充原作作品が実写映画化。
長澤まさみの水着姿が見られるだけ昨年の『タッチ』よりはマシだろうと観にいく。
結論としては、及第点。
原作の方が数十〜数百倍おもしろいけど、2時間でまとめるならこんなものだと思う。
大和圭介(速水もこみち)の「お前なんか大嫌いだ」と言うシーンが中途半端だったり*2、
緒方剛(石田卓也)の「笑えよ、圭介」の使い方が納得できなかったり*3、
小柳かおり(市川由衣)に「大和君と一緒にいたのは私」と言わせて、映画独自の設定をうまく使ったかわりに、
最後で東海林茂子(渡辺えり子)に「失恋しても夏はまた来る」を言わせるかませ犬のような立場にさせられたり、
二ノ宮亜美(長澤まさみ)が大和圭介を選ぶ過程の葛藤が弱かったり*4、……。
日本水泳連盟*5が全面協力しただけあって、それなりに本物っぽい。
ひょっとしたら、水泳競技を映画化した作品でこれ以上のは出ないかもしれない。
それだけに、腹筋が割れていない速水もこみちが日本一速い競泳選手として描かれているのは残念でならない。*6
超映画批評『ラフ ROUGH』45点(100点満点中)