容疑者Xの献身

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見終わった後、一番強く思ったことは「東野圭吾って怖ろしい」
原作*1未読ながら、これはすごい原作と確信した。
何重にもミスリードを用意して観客を(良い意味で)裏切り続け、最後はきちんとまとめてしまう。
これを怖ろしいと言わずになんと表現すればいいのだろう。


申し訳ないが、この映画が優れているのか原作が優れているのか判断に迷う。
原作の話の面白さが読まずに感じられる映画として優れているようにも思えるし。
原作が優れているから映画として面白く鑑賞できたようにも思える。
面白い映画であることは間違いないと思う。


余談ながら、主人公の物理学者は科学的証明にしか興味がないという話だけれど。
数十回失敗しても一回成功したから科学的に証明されたと言うのは、ある意味データの捏造による証明ではないかと思う。
科学的証明って「誰でも手順通り行えば同じ結果が出る」ということで、簡単に言えば100回中100回成功することだと思うのだけど、どうなんだろう?
(一応念のため書いておきますが、理論的にはですよ。実測では違うということは私も理解しております)

*1:

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