浅田真央選手の世界一。

http://www.tv-asahi.co.jp/figure2005/
Worlds 2005
今年のフィギュアスケート世界一を決める「GPファイナル」で優勝したのは、
「女王」イリーナ・スルツカヤ選手でもなければ、「4回転」安藤美姫選手でもなく、
年齢制限でトリノ五輪の出場資格のない浅田真央選手なわけでした。


試合前、国際スケート連盟(ISU)のオッタビオ・チンクワンタ会長は

個人的には五輪で浅田を見てみたいが、会長としての立場は別。

と出場を否定。
試合後、日本スケート連盟城田憲子強化部長は

五輪に出場させるために強化してきた選手がいる。その子たちのためにも私が揺れ動くことはできない。浅田は07年の世界選手権(東京)に出場させるために育てている。

と説明し陳情をしない方針。


引用は全てスポニチ*1から。


スポニチに書かれている各選手の持ち点を見ても、今回の優勝で単独トップにいることが分かる。
これでもし全日本選手権(12月23日〜25日)で再び浅田真央選手が優勝した場合でも、出場を認めないというのだろうか?
それは、今一番うまくて勢いがある選手を世界一を決める大会=五輪に出さないという愚挙だと、わたしは思うのだが。
日本スケート連盟は「ルールはルール」という正論から一歩抜け出して、柔軟に対応をするべきだと思う。
もちろん「例外をひとつ認めたら、次も認めなければ…」という、なしくずしになる心配も分かるが、
今後出るかわからない例外を心配するなら、目の前の例外を認めるほうが正しい判断だと思う。
まずは、出場資格をもらう。そして選考。
結果、浅田選手が代表に選ばれなくても、そこに正当な選考が行なわれていたら誰もが納得するだろう。
そして納得して五輪を迎え、楽しく世界の一流の技が見たいのだ。


もし浅田真央選手が出場資格さえもらえずに五輪を迎えたら、日本代表に選ばれた3人の選手は、金メダルを取ることを要求されるに違いない。
取れなければ「浅田真央選手なら取っていたかも…」と最低4人の日本人選手を傷つける。
そして、金メダルを取った選手は「浅田真央選手がいなかったから…」と揶揄されるだろう。たとえ「女王」が完璧な演技で金メダルを取ったとしても。
それほど納得する方法で世界一を決めてほしいのです。我々無責任な野次馬は。


まさか日本スケート連盟は「浅田選手がいなかったから…」という言い訳の為に、真の金メダル選手は日本人選手だと言いたいが為に、
何も行動しないというのではあるまいか?


日本スケート連盟は今回の「GPファイナル」の優勝で、世間がうるさいからと「言い訳」を持ち出してもいいから、
出場資格を国際スケート連盟に例外で認めてもらえるように働きかけてもらいたい。
切にそう思う。