67 エヴァンゲリオン「映画編」探求

エヴァンゲリオン「映画篇」探究

エヴァンゲリオン「映画篇」探究

ヤナミレイアが誰かなのかは知らないが*1一連のエヴァ本執筆者で惹かれるものを感じたひとりだった。
劇場版(第25話・第26話)のシーンを追いながら、解説(解釈)をしてくれる。
その場面の要素を抜き出し、それに解釈を付けていく形は、話を分断してしまい全体を語るのに不適切に思われるが、
ここでは、うまく機能していると思われる。

つまり『THE END〜』は、シンジがこれから自ら殻を破って外世界に足を踏み出すことを示唆するのだが、
殻が壊されるところまでは描かない、という宙ぶらりんな終わり方をしているということが言えるだろう。

この本(著者)の秀逸だと思われる点は、小物や色(赤と白)、目といった他では語られなかったモノを使って
自論を展開して読者を納得させていることだと思う。

*1:興味はある