空の境界

空の境界 上 (講談社ノベルス)

空の境界 上 (講談社ノベルス)

 
空の境界 下 (講談社ノベルス)

空の境界 下 (講談社ノベルス)

やっと読み終わる。


読んでる途中で、「ハッ!」と突然思いついたことがあった。
「作者と読者の間には深くて遠い谷があるのでは?」


読者から作者になるというのは当然であると思う。
小説を知らずに小説は書けないだろうから。
しかし、読者を続けていれば勝手に作者になれることは無い。
読者が作者になるという意志を持ってはじめて作者になる可能性を持つはずだ。


読者から作者になるということは、大きく迂回してその谷を渡る橋を見つけるか、
その谷を飛び越せるだけの跳躍力を持つかではないだろうか?


どちらにしても、何らかの力が必要だということだと思う。


たまたまそんなことを思ったのか。
この小説を読んで思いついたのか。
どちらともいえないが、少なくとも作者の力量を感じる作品でした。