20 新世紀エヴァンゲリオン フィルムブック②

フィルムブック第2巻。第参話から第六話まで収録。
前半のひとつの見せ場「笑えばいいと思うよ」が載っているわけですが、
その解説に、当時も現在も納得できないのでした。

うれし泣きするシンジの行動と感情が理解できないレイ。
シンジの微笑みにゲンドウの優しい顔がだぶり、微笑みに変わるレイの顔。
シンジにとっては残酷かもしれないが、彼女はゲンドウしか見ていないのだ……。

碇シンジの微笑みに碇ゲンドウの顔がダブって見えたとしても、
綾波レイのその微笑みは、シンジに向けられたものであって、
けっしてシンジを通して見たゲンドウに対するものではないと、わたしは強く主張したい。
…たとえレイの微笑みを見ることが出来たのがゲンドウだけだったとしても。
あの微笑みでレイのなかでの碇シンジという存在の意味が変わったはずだから。